ワクチン予約で困難を抱える方々への対応

川越市は高齢者への新型コロナのワクチン接種で予約が困難な方々がいることをうけ、以外の2つの対応を決めた。

1.75歳以上の接種未予約者にハガキで仮予約の案内と手続き

2.各公民館で接種予約のためのスマホ操作方法の講座

1.は75歳以上で未だ予約できていない人に仮予約の案内ハガキを送り、仮予約希望者に電話番号を記載して返送してもらうもの。
接種日時と接種場所の指定は不可。見通しが難しいので、かなり不親切だが、なるべく住所近くの場所に予約を入れるとしている。接種予定日は7月中旬以降。

市は予約状況はシステムで把握しており未予約などは把握している。電話番号は住民票で管理していないので記載、返送させるようだ。

この対応の本質的な目的は、「いつまでも接種できないのではないか」「電話が繋がらず予約できない」といった不安を解消するためのもの。
実際には、混乱が解消するまで少し待てば予約も接種も問題なく出来るようになるが、情報不足もあり不安が広がっていることに対応したい意図のようだ。

不親切な点があるのは、基本的にこの施策をメインに接種を行うわけではないから。待てる方は少し待って希望する日時と場所で予約すれば問題ない。

2.はコールセンターへの電話ではなく、スマートフォンでの予約に挑戦する方に操作方法を教えるもの。
日時は、6月11日、12日、18日、19日、午前9時30分から午後4時30分。
1回30分程度の講座を1日8回程度実施予定。
場所は、市内公民館18ヶ所。
予約が必要で、すべて当日の先着順。
11日、12日は70歳以上の方。
18日、19日は65歳以上の方。
いずれもスマホを持参できる市内在住の方。

市の高齢者への接種予約が、6月11日9時、6月18日9時となっているが、これとあえて重ねる日時で講座を行うやり方は心配。
講座と言いつつ、教えるだけでなく、その場で予約させることも想定していると考えられる。
未だ予約できていない人数に加え、11日は70歳〜74歳、18日は65歳〜69歳が予約可能となる。
現段階では予定されている予約枠より、対象者の方がまだ大幅に多いので、確実に電話もインターネットも繋がり難い状況は続く。
公民館は先着順だが、遅い時間と12日、19日の段階では予約枠が終わってしまうと想定されるから早い時間に殺到する可能性が高い。

何度も言うが、冷静に時を待つのが最良の道。

不満の声に応えるのは悪くはないが、混乱を増やしたり、対応する職員を疲弊させるのは得策ではない。